素朴さが魅力の古賀人形。その表情は愛らしくも時を感じさせる。
京都の伏見人形、仙台の堤人形と並び、日本三大人形と称されている。
バラを持った西洋婦人は、はじめて日本へ来た外国婦人だといわれている。長崎出島オランダ屋敷カピタンプロムホフ夫人。テルタベルフスマ当時31歳が手を引いている子供はヨハンネス(2才)です。当時の日本は外国婦人在留を国法によって認めていなかったので、涙を呑んで帰国したという逸話の主人公です。
サイズ(高さ×巾):35cm × 18cm
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■歴史 |
古賀人形の歴史を遡ると今から四百年前、文禄元年(1592)旧長崎街道古賀で小川家三代目、小三郎の代に至り、京都の諸公郷の御用達、土器師、常陸之介と称するものが日本漫遊として来崎した。 一年余の滞在中に小川家三代目、小三郎に土器製造の秘法を伝授した。農業の傍ら副業として、神仏用及儀式用の土器を作っていたが晩年の頃より小型の人形も製造するようになった。これが古賀人形の発祥になっている。 すべてを手作業での制作になるため、型枠に粘土を均一に入れる力加減など、とくに西洋の人形などは鼻の高さを際立たせ顔全体のメリハリをつけることになる。そこに、長年の経験と技術が必要になってくる。工房の棚に積んだ型枠は、代々伝わってきた貴重品でもある。新作はまったく作っていないので、壊してしまったら大切な文化遺産がなくなってしまうことになる。いい作品を作るために、型枠からはずしやすい、より粘着性の伊万里の土に変えた。これからもこだわりの伝統を守りつづけていきたい。 |
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